出産から数ヶ月が経ち、「そろそろ体型を戻さなきゃ」「健康のために何かしなきゃ」と焦っていませんか?
実は、産後ママの多くが「体に良いはず」と信じて続けている習慣の中に、骨盤の回復を遅らせ、インナーマッスルを弱めてしまうものがあります。
「毎日腹筋をしているのに下腹が引っ込まない」
「骨盤ベルトを一日中つけているのに腰痛が治らない」
こういった悩みは、実は間違った習慣が原因かもしれません。
この記事では、産後ママが無意識に行っている3つの習慣と、その意外な落とし穴を解説します。
さらに、骨盤矯正とインナーマッスル強化を同時に実現する正しいアプローチも紹介していきます。
「今まで頑張ってきたのに効果がなかった」というママこそ、ぜひ最後まで読んでみてください。
あなたの努力を無駄にしない、本当に効果的な方法がここにあります。
産後ママがついやってしまう3つの「良かれ習慣」

①産後すぐから「お腹引き締め」のための腹筋運動
「早く体型を戻したい」という気持ちから、産後1〜2ヶ月で腹筋運動を始めるママは少なくありません。
仰向けから上体を起こす腹筋や、レッグレイズなどの「お腹を鍛える運動」に取り組む方が多いようです。
SNSやYouTubeでも「産後ダイエット」として紹介されているため、「体に良いこと」として疑いなく続けている方も多いでしょう。
実際、お腹周りは気になる部位ですし、「筋肉を鍛えれば引き締まる」という考え方は一般的には正しいように思えます。
寝かしつけの後や、赤ちゃんがご機嫌な時間を見つけて、毎日コツコツと腹筋運動に励んでいるママの姿は、とても努力家で素晴らしいことです。
しかし、産後の体には特別な配慮が必要で、タイミングと方法を間違えると、思わぬトラブルを招いてしまうのです。
特に帝王切開で出産したママや、妊娠中に腹直筋離開(お腹の筋肉が左右に分かれてしまう状態)があったママは、より慎重になる必要があります。
②一日中骨盤ベルトを装着し続ける
産院や雑誌で「骨盤ベルトをつけましょう」と推奨されているため、朝起きてから夜寝るまで、ずっと骨盤ベルトを装着し続けているママも多く見られます。
「骨盤が開いているから常に締めておかないと」「外すとまた歪んでしまうのでは」という不安から、食事中も、家事をしている時も、授乳中も、一日中ベルトに頼っている状態です。
骨盤ベルトは産後ケアの重要なアイテムとして広く認知されており、実際に多くの医療機関でも推奨されています。
産後の緩んだ骨盤を物理的にサポートしてくれるため、「つけていると安心」「外すのが怖い」という気持ちになるのも無理はありません。
ドラッグストアでも手軽に購入でき、「これさえつけていれば大丈夫」と思えることで、産後の不安な気持ちが和らぐという心理的な効果もあるでしょう。
まさに「良かれ」と思って続けている習慣の代表格と言えます。
③赤ちゃん優先で「自分の食事は簡単に済ませる」
育児に追われる毎日の中で、自分の食事は後回しになりがちです。「赤ちゃんが泣き出す前に」と、立ったまま5分でおにぎりを食べる、パンをかじりながら授乳する、カップ麺で手早く済ませるなど、「とにかく素早く栄養を入れる」ことを優先している方は多いのではないでしょうか?
座ってゆっくり食事をする時間がないのは、育児中のママにとって当たり前の状況です。
「赤ちゃん第一」という姿勢は母親として素晴らしいことですし、限られた時間の中で効率を重視するのは、賢い選択のように思えます。
また、「自分のことは後回しでいい」「赤ちゃんが落ち着いてから食べればいい」という考え方は、日本の母親文化の中では美徳とされることも多いでしょう。
しかし、この「簡単に済ませる食事習慣」が、実は骨盤の回復とインナーマッスルの再構築に大きな影響を与えていることは、あまり知られていません。
栄養の質だけでなく、食事の「摂り方」そのものが、産後の体の土台作りに深く関わっているのです。
その「良かれ習慣」、実は骨盤回復の妨げになっています
一見すると健康的で理にかなっているように思える上記の3つの習慣ですが、実は産後の骨盤とインナーマッスルにとっては逆効果になる可能性があります。
まず、産後早期の腹筋運動は「腹直筋離開」を悪化させるリスクがあります。
妊娠中にお腹が大きくなることで、腹直筋(いわゆるシックスパック)が左右に分かれてしまう状態を腹直筋離開と呼びます。
この状態で通常の腹筋運動を行うと、お腹の中心部分がさらに引き伸ばされ、溝が深くなってしまいます。すると、いくら腹筋を鍛えても下腹部はぽっこりしたまま。
それどころか、骨盤底筋に過度な圧力がかかり、尿漏れや骨盤臓器脱のリスクまで高まってしまうのです。
次に、長時間の骨盤ベルト装着は、自分の筋肉を「サボらせる」結果になります。
骨盤ベルトは確かに骨盤を物理的に支えてくれますが、それに頼りすぎると、本来骨盤を支えるべきインナーマッスル(骨盤底筋群、腹横筋など)が「自分で働かなくていいんだ」と学習してしまいます。
すると筋力はどんどん低下し、ベルトを外したときに以前より不安定な状態になってしまうのです。
ギプスをつけた足が細くなってしまうのと同じ原理です。
そして、立ち食いや早食いは骨盤の歪みを加速させます。
立った状態や前かがみの姿勢で食事をすると、骨盤は不安定な状態に置かれ、左右のバランスが崩れやすくなります。
また、急いで食べることで呼吸が浅くなり、横隔膜と骨盤底筋の連動が乱れます。さらに、栄養が偏ることでコラーゲン生成に必要なタンパク質やビタミンCが不足し、靭帯や筋膜の修復が遅れてしまいます。
食事習慣は、単なる栄養補給ではなく、姿勢と呼吸、そして組織の修復という観点から、骨盤回復の土台を作る重要な時間なのです。
骨盤回復のカギは「インナーマッスル」の目覚めにあり
産後の骨盤を本当の意味で回復させるには、表面的な筋トレではなく、体の深層部にあるインナーマッスルを「再起動」させることが不可欠です。
インナーマッスルとは、腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋、横隔膜といった、体幹を内側から支える筋肉群のこと。
これらは「天然のコルセット」として骨盤を安定させ、内臓を正しい位置に保ち、美しい姿勢を維持する役割を担っています。
妊娠・出産を経て、これらの筋肉は大きなダメージを受けています。特に骨盤底筋群は赤ちゃんの重みと出産時の圧力で引き伸ばされ、機能が低下しています。
また、妊娠中にお腹が大きくなることで、腹横筋も伸びきった状態です。
さらに問題なのは、これらの筋肉は「どう使うか忘れてしまう」という点です。
妊娠中の約10ヶ月間、正しく使われなかったインナーマッスルは、脳との神経回路が弱まり、「収縮のスイッチ」が入りにくくなっているのです。
だからこそ、表面的な腹筋運動ではなく、インナーマッスルを優しく目覚めさせるアプローチが必要です。ここでは、自宅でできる2つの効果的な方法をご紹介します。
対策①:座り方を変えるだけ「坐骨座り」でインナーマッスル活性化
日常生活の中で最も長時間行うのが「座る」という動作です。授乳、離乳食、スマホチェック、テレビ鑑賞…。
実は、この座り方を変えるだけで、インナーマッスルを自然に鍛えることができます。
正しい「坐骨座り」のやり方は、まず椅子に座った状態で、お尻の下に手のひらを入れてみてください。左右に硬い骨があるのを感じられるはずです。
これが「坐骨」です。この坐骨を座面にしっかりと立てるように座ることで、骨盤が自然に立ち上がり、背骨がS字カーブを描きます。この姿勢こそが、インナーマッスルが最も働きやすい「ニュートラルポジション」です。
ポイントは、力を入れすぎないこと。
背筋を無理に伸ばそうとすると、表面の筋肉(アウターマッスル)ばかりが緊張してしまいます。坐骨で座面をとらえたら、頭のてっぺんが天井から糸で引っ張られているようなイメージで、軽く上に伸びる感覚を持ちましょう。肩の力は抜いて、自然な呼吸を続けます。
この坐骨座りを、授乳中や食事中に意識するだけで、1日に何時間もインナーマッスルをトレーニングしていることになります。
最初は5分も続かないかもしれませんが、それは今までインナーマッスルが眠っていた証拠。続けることで徐々に体が思い出し、自然とこの姿勢が楽になってきます。
対策②:キャット&カウで骨盤と背骨の連動性を取り戻す
産後の骨盤ケアで見落とされがちなのが、骨盤と背骨の「連動性」です。骨盤は単独で動くのではなく、背骨全体の動きと連動しています。
この連動性が失われると、骨盤だけを矯正しても効果が持続しにくくなります。
そこでおすすめなのが「キャット&カウ」という四つん這いで行う動作です。ヨガでも定番のポーズですが、産後のインナーマッスル再教育には最適です。
やり方は、四つん這いになり、手は肩の真下、膝は腰の真下に置きます。背中を丸める「キャット(猫のポーズ)」では、息を吐きながらおへそを天井に引き上げるイメージで背中を丸めます。
このとき、骨盤は後ろに傾き、尾骨が内側に巻き込まれます。
次に、背中を反らせる「カウ(牛のポーズ)」では、息を吸いながら胸を開き、お腹を床に近づけるイメージで背中を反らせます。骨盤は前に傾き、尾骨が天井を向きます。
この動きを10回ゆっくり繰り返すことで、骨盤と背骨、そして横隔膜と骨盤底筋の協調性が高まります。また、四つん這いの姿勢は、妊娠中に下がった内臓を正しい位置に戻す効果もあります。
呼吸と動きを連動させることで、インナーマッスルが「いつ・どう働けばいいか」を再学習していきます。
産後2〜3ヶ月頃から始められ、帝王切開の方も傷が落ち着いていれば安全に行えます。
赤ちゃんをお腹の下に寝かせて、顔を見ながら行うこともできるので、育児の合間に取り入れやすいエクササイズです。
ただし、手首や膝に痛みがある場合は、クッションを敷くなどして負担を軽減してください。
まとめ

産後の骨盤回復は、「頑張ってトレーニング」ではなく、「日常の習慣を見直す」ことから始まります。
この記事でお伝えした3つの「良かれ習慣」を見直し、インナーマッスルを優しく目覚めさせるアプローチに切り替えることが、本当の意味での骨盤矯正につながります。
まずは今日から、授乳の時間に「坐骨座り」を意識してみてください。たったこれだけでも、あなたの体は少しずつ変わり始めます。
ただし、すでに腰痛や尿漏れなどの症状がある場合、自己流だけでは限界があるのも事実です。産後の体を深く理解した骨盤矯正の専門家に相談することで、あなたの体の状態に合わせた最適なケアプランが見つかります。
「もっと早く相談すればよかった」と後悔する前に、一歩を踏み出してみませんか?
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~にしかつら整体院~
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